2017年1月30日 (月)

1/30  薦め心中

娘がインフルエンザと診断され、五日ほど学校を休む事になったのだが何かおかしい。

どうにもインフルエンザという感じが見られないのだ。学校を早退した一日だけ苦しそうに寝込んでいたものの、後は若干の熱と咳ぐらいで、一体普通の風邪とどこが違うのか。今年のインフルは凶悪なんて聞いてたんだが…まあそれはボジョレーヌーボーのキャッチコピーと同じぐらい毎年大袈裟に聞かされるものだけど。

 「そもそもインフルの検査受けてないしね」
 「はぁ??」

なんでも、恒例の「鼻にめん棒を突っ込むアレ」はやらず、ちょっと様子を見ただけでインフルの出席停止用紙を出されたとかなんとか。流行ってますからね~などと言ってたそうだが、おいおい。娘は今後も贔屓にするぞと喜んでいたが、なんつー適当な…

そしてインフル治療薬として「リレンザ」という薬を貰ったのだが、娘は昔このリレンザを服用して何度か奇行に走った過去がある。具体的には夜中に突然外に「友達を迎えに行かなきゃ」と出て行ったりと、幻覚?の類のようだが、そう言えば同じくインフル治療薬と言われるタミフルでも似たような話は聞いた事がある。

 「なんでそんな薬をまた…」
 「タミフルかリレンザしか置いてなかったんだよ」

てなわけで、そんな曰く付きの薬を飲む以上、服用後は念のため娘の監視をしていなければなるまい。そもそもインフルかどうかもわからないのに危ない(?)薬を貰ってきて、さらに既に症状が治まっているのに未だ一日監視しなければならないとかどんだけ非効率な事しなきゃならねーんだよとは思うが、仕方ない。既にテロは始まっているのだ。

家から出れないのでせっかくだし以前コメント欄でオススメされた漫画を読んでみる事にする。

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 昭和元禄落語心中 ─雲田はるこ─

これね、大分前に既に存在は知ってたんだけど、その知るキッカケとなったのが「19ホームルーム」というラジオの一コーナーで、「サブカル研究部」だかってDJのオススメ漫画を紹介するコーナーであった。

そこで「かとじゅん」という人が…(恐らくアイドル?か歌手なんだろうが)この漫画を紹介していたのだけれど、彼がこのコーナーでオススメする漫画が毎回ニワカに毛が生えたようなものばかりで正直小馬鹿にしながら聞いていた。だってこれまで紹介される漫画のほぼ全てが「この漫画がすごい」にランクアップされた流行物ものばかりだったからである。亜人、聾の形、僕だけがいない町と有名になった途端にそれらを急に熱く語り始めたときは一生わかりあえないと思ったものだ。

とは言え、今にして思えば昨今ほとんどの漫画がこの「この漫画がすごい」に紹介されつつあって、名すら挙がらない漫画を読む方が難しいという状況ではある…。逆に言えばそれさえ読んでりゃいいって人を大量に生み出しているとも言えるので、こんな世の中でロボット残党兵を読もうと思う人がどれぐらいいるか…メディアの意図的に作り出す流行は時に便利で、時に嘆かわしくもある。

まあそれはともかく、このラジオのコーナーで紹介される漫画に何の期待もしていなかっただけに、この「落語心中」が薦められた途端に興味が失せた…というのは言いすぎだが、ある意味で薦められた以上これはねーなと無意識に切ってしまったのもまた事実。

そもそも落語に興味すらなかったので以後も本屋で見つけてもピクりとも心が動くこともなく。。

だが、意に反して方々で面白いとの噂を最近よく聞くではないか。なんでもテレビアニメ化もしているらしいじゃないか。

 (どれ…意固地になっても仕方あんべえ)

と、娘との軟禁生活で読む事にしてみたらなるほど、面白い!

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僕は落語と言うのをこれまで一度も見たことがないのだが、この漫画内では噺家の表情が実によく動く。

漫画脳とでも言おうか、冷や汗をかいて動揺している表情が次の瞬間真顔に変わってと…落語の中で別人を演じているからこその表現だが、僕は何かこれを見てると不安になってくる。逆に言えばそう感じるぐらいに実によく描き込まれているわけでもある。気付けばストーリーに惹き込まれてぐいぐい読み進めている自分がいた。

妻も初め、一巻を読んだ感想として、

 「面白いけど、話が出来すぎてる感はあるよね…」

なんていいつつ、すぐに全巻借りて来いなどと言っていたし、そうなのだ。落語の部分だけでなくストーリー全体が実に良く練りこまれている計算されつくした漫画。行き当たりバッタリの描写がどこにもないので、初めから終わりまで予め計算して描かれているのだろう。それゆえ遊びが無くて出来すぎているという風に感じる事も多々あるが、それも良し悪し。ともかく僕はこういう漫画はとても好みだ。

オススメしてくれた方、どうもありがとう!

ついでにかなり長期間様々な方に薦められてた甲殻機動隊…の漫画(衣笠ver)を読んでみたが、こんなの面白いって初めからわかりきってるからな~。どれどれ?

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 (超おもしれーんだけどww)

散々面白い面白いと聞かされ続け、ハードルが高くなりすぎていたため見るのをためらっていたのだが、それでも期待を裏切らず面白かったのは流石と言わざるを得ない。

しかしここまでちゃんと面白いのならもう少し後まで取っておいても良かったかもしれない。惜しい事をした。老後の楽しみを一つ減らしてしまった感がある。こうなった以上ちゃんとアニメも映画も見ないとならんしな~。


それから、街を歩いててビックリしたのだが、まさか遠藤周作最高傑作と言われる「沈黙」が今さら映画化されたとか聞いてねーぞ!!?

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しかし聖の青春といい神々の山嶺といい、一昔前の名作を映画化するのが最近流行ってるのだろうか?なぜこのタイミングで、という気持ちが拭えない。

 「それにしても、なぜ今頃沈黙が…」
 「アンタ、ノルウェイの森の時も同じ事言ってたよね(´・ω・`)」

僕は遠藤周作が小説家の中で一番好きなのだが、先生の作品の中で一番に名が挙がる作品といえば「沈黙」に他ならないだろう(ちなみに僕は「彼の生きかた」という作品が一番好きだが)。もう何回この作品を読んだか忘れてしまった。

 「この国は考えていたより、もっと恐ろしい沼地だった。我々はこの沼地にキリスト教という苗を植えてしまった

宣教師フェレイラ神父の言葉がやけに記憶に残る。神の存在を疑う言葉を、例え小説の中のキャラクターの言葉でとは言え書いた先生の覚悟は生半可なものではなかったろう。

これは少々ネタバレになってしまうが、「沈黙」は敬虔なるクリスチャンである先生が「神の沈黙」という壮大なテーマに挑んだ作品である。「あの」遠藤周作が書いたからこその重みがある。同じく代表作として挙げられる「深い河」も宗教色の強い作品であったが、これらは自身の経験、思想あっての名作足りえた事は疑いようがない。

何も小難しい話ではない。誰もが一度は学校で学んだ「踏み絵」を題材にした物語。信仰に伴う人々の葛藤を描いた物語。人の強さと弱さ、狡さと気高さを前に信じた神は一体何を語るのか…

 (って、原作と映画は結末が違うのかよ!!???)

書評を見るとそんな事が書かれていたが、この作品を撮った監督が相当有名らしく、そちらの面でもこの作品は話題らしい。映画は近いうちに観にいくが、原作も非常に素晴らしい作品なので興味を持った方がいたら是非見て欲しいね。


…と、僕は人に薦めるくせにそのくせ人から薦められたものに対して腰が重いのはどうにかせにゃならんな(;^ω^)

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2016年10月23日 (日)

10/23  過ぎ去りし青春

妻がエッセイマンガが好きなのでよく借りてくるのだけれど、最近だとグルメ系+日常エッセイ漫画が相性がよろしいらしく新作がばんばん出てくる。

それらの内容はピンキリ&好き好きなのでこの際特に触れはしないが、僕はあの手の漫画の一番のポイントは「共感」だと思っていて、読んでて何かしら自らと重ね合わせられる部分が多いものこそ良作だと考えているが、さて…

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画像はルームシェアをしている女性二人が部屋で軽く飲みつつ、冷蔵庫の中を漁っておつまみを作るというシーンなのだが…

 (俺ら、なんでこういう場面が一度も無かったんだろう(´・ω・`))

唐突に魚君と住んでた時期を思い出す。

最近、あれは「夢」だったんじゃないかと思えてきているwそれぐらい、我ながら不思議でなかなか体験しがたい謎の期間であったように感じてしまう…

だってそうだろ?二十代も後半に差し掛かった大の男が二人、四畳半の部屋に煎餅布団を二枚並べて万年床にして、傍らには少年ジャンプと少年マガジンのバックナンバーの山山山w比喩じゃなくて、本当に何か月分か貯めるだけですぐに山になって… 布団が床面積の六割強を占める中で、さらにパソコンデスクとチェアー… そして申し訳程度のテーブル、無駄にでかいテレビジョン…

見えてるフローリング部分は人が一人立てるかどうかという汚部屋であった。その床にも二人のどこから抜けたかわからぬ毛がわんさか落ちていて…w

一度、嫁が来たことがあるけど…以後二度と入ろうとはしなかった。

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 (冷静に考えりゃこんな部屋で晩酌なぞする気にはならんかw)

そんな部屋に三年半ほど一緒に住んでいたのだ。今にして思うとすごい。恐らく同じ事をやれと言われても二度と出来ぬであろう。

あの若さだから出来た貴重な貴重な体験だった(キリッ

…なんて、こないだ魚君ちに泊まりに行ったら見事に当時と全く同じ配置で寝たんですけどねw

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ついでに漫画の話をもう一つ。

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ヤンジャンで掲載中の「かぐや様は告らせたい」という漫画が今面白い。どっか別の雑誌から移ってきたらしく、突然ヤンジャンで連載が始まった当初はワケもわからず飛ばしてたのだが、少し前に何の気無しに眺めていたら思いのほか面白くて可愛くてハマってしまった。昨今ありがちな露骨なエロ一切抜きに、キャラ萌えともどかしい恋のハラハラだけで読める貴重な一作。となりのヤングジャンプというweb漫画サイトで今なら少し読めるので気になった方はどうぞ。

ヤンジャンの今週号を見ればわかると思うが、この「かぐや様は~」は恐らく今最もヤンジャンで売り出したい作品なのだと思う。あの扱いの良さは近いうちにアニメ化するだろうな~。

というか、「からかい上手の高木さん」でもそうだったんだけど、どうやらこの歳にしてなお「ラブコメ」というジャンルを楽しんで読める自分に驚きである(;^ω^) 

 (もうこういう甘酸っぱい恋の駆け引きは体験できないんだろうなぁ…)

恋には酸いも甘いもあるものだけど、付き合う前の探りあいの状態にしかないあのもどかしさは恐らくわが人生では二度とあるまい。そういったものを求めて人はラブコメというジャンルから離れられないのだろうか?過ぎ去りし刻に思いを馳せて…この気持ち悪さは何歳まで許されるものなのだろうw

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2016年8月29日 (月)

8/29  伏線問答

「岳」のあとに「BLUE GIANT」に行ったように、大抵漫画って一度波長が合っちゃえば後はジャンルを問わず作者で選んでも外れる事は少ない気がする。…というか、ダメなら読まないからそうなるだけかw

少し前に「からかい上手の高木さん」という漫画をたまたま読んだら胸キュンだったと書いたが、そんなわけで同じ作者の別の作品…というより、むしろこっちが代表作なのか?「ふだつきのキョーコちゃん」という作品を読んでみる。

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 (ナイス、メガネ!)

試しに一巻を読んでみた時は正直もういいやって思ったのだけど、その後また漫画アプリで無料で読める事になったのでハマリの最中にえっさほいさと読み進めていったら… いつの間にか最終回になっていた。

これは正直言っちゃうと面白すぎてあっという間に終わったというより、全然内容が無い漫画ゆえペラペラペラペラ読んでたら…という方が正確だ。さらに最終回に至るまでの流れが唐突すぎて「え?終わり???」と驚いたぐらいである。

からかい上手の高木さんの方は思春期の甘酸っぱい恋を思い出させる内容で胸キュンだったけど、こちらは妹萌えから始まる単なるキャラ萌え漫画。

しかも妹がキョンシーという謎設定までついている。なんとかこのメガネさんがかわいいから読んでたが…

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 (く~~!!相変わらずいい表情書くなぁ、この作者(゚∀゚)!!)

・・・って、しっかりとキャラ萌えの策略にハマっているねw

しかし最後まで読んだ人ならわかると思うが、最後の方は打ち切りか!ってぐらい一気に巻いてきて、ここまで散々引っ張ってきた妹の友人の恋は一瞬で幕を閉じ、鳴り物入りで登場したライバルキャラ(?)である生徒会長は一コマだけの登場でサヨウナラ。さらにこの漫画最大の謎である妹のキョンシー設定についてはついに一言も触れないまま終わってしまうという…

 (なんかあったのかな…?)

こういう伏線の話になると、決まってこの漫画のシーンを思い出してしまうw

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 「伏線はしっかり回収する事が義務だ!」

 「道中楽しませてやりゃあ伏線なんてどうでもいいんだよ!!」

この問答はどちらもわかるし正解はないと思う。前者を支持するのは単に読者として伏線を回収してくれないとモヤモヤするから…という願望に過ぎないと思うのだ。

昔、プロで物書きをやってた人とこんな話をした事がある。

 「物語にああした方がいい、こうすれば良かったと後から口を出すのは簡単だけどね、ゼロから生み出すのが一番大変なんだからさ。生み出す苦しさを知らずに偉そうに言うなと思うのよ。物語は作者のものなんだから、俺はそういう事は言わないようにしてるよ」
 「ほえ~」

確かにな、と思った。実際に自分で何かを書いてみようと思うとわかるが、想像以上に困難なものだ。そういった作品にしたり顔で注文を付ける事は簡単だけど、それなら悪い所じゃないくていい所を褒める方向へ情熱を傾けたいものだ。以来僕も意識してそうしている。

ただの読者から読者様へとならないように。

 (それにしてもあのキョンシー設定は…)

きっと、裏事情が色々あるのだろうなとは思うのだけど…今ノってる作者だけに突然の打ち切りモドキ、気になるなぁ(笑)

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2016年7月19日 (火)

7/19  SMILE

娘が付録が欲しいのだなんだので、「なかよし」という雑誌を買えと言う。

 (なかよし…ついに来たか!)

今の子にはもう当てはまらないかもしれないが、女子の「なかよし」「チャオ」「リボン」と言えば我々男子の「コロコロ」「ボンボン」に匹敵する幼少期のバイブル。男社会に生きてきた者にとって名こそ聞いた事あれど、その存在が謎に包まれた雑誌である。とまあそれは逆も言えるのだけど。姉や妹のいるヤツの家に行くと置いてあったりしてドキドキしながらチラ見していた幼き思い出。

しかし単に女子版の「コロコロ」や「ボンボン」と言うなら分かりやすいのだが、どうもネットで見聞きする感じ…最近の女子向け雑誌にゃ多少オマセな記事が載ってたりするとかしないとか。。酷いとこだと中学生向けの雑誌でフェ○特集…なんて記事も記憶に新しい。

さすがに小学生向けの雑誌にそこまで載って無いだろうとは思うが、とにかく最近の女性誌には何が書いてあるかわかったもんじゃない…という偏見の元、買うのを渋ったのだが同時に調査せねばという思いを持って購入してみた。

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 (ちょっw)

読んでみると中々ぶっとんでいて面白い。少女漫画はたまにつき抜けておもしろいギャグがあったりするから侮れない。

有名所で言えばこんなのがある…

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少女マンガというジャンルが少々謎に包まれた部分もあり、これらが果たしてどこまで天然なのかわからない辺りが最高なのだ。シュール系は突然真顔でやるからこそ面白い。

一方で、やはりというかこの手のギャグ系は異色なようで、連載の大体が恋愛物で占められていて…キスシーンなどは割と普通に出ていたのでそれらをどう取るかなんだけど… これも少年ジャンプやマガジン辺りの風紀の乱れに比べりゃかわいいもんなのか。 あっちは本当に酷いしな。

 (ま、今回付録が欲しかっただけみたいだから大丈夫か)

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娘はマンガはどうでもいいらしく、付録についていたヘアーアレンジキットのようなものにキャッキャウフフしているし今回は大丈夫だろう。というか、本当にそういう事を心配するならまずインターネッツに大幅に制限を掛けるのが先だろうぜ。

 (っと!)

話は変わるが、なかよしを見てて驚いたのが世に大量のロリコンを生み出した始祖とも言われる「CCさくら」が今さら新連載していたという事。原作を知らんのだけど、中学生になったさくらは…みたいな前置きとまだ第二話だった点からして続編なんだろうな。

お生憎様、僕にそっちの気はないので良かったものの、娘を隠れ蓑に大きなお友達がCCさくら目当てになかよしを買ってたりするのだろう。

というか、敢えてここで連載するなどなかよしもそれが狙いなんじゃないかとしか思えないが… 相変わらず少女漫画畑は謎が多い。


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漫画の話ついでに、最近「ブルージャイアント」というマンガを読んだら物凄い面白かった。現在連載中で、こないだ遅ればせながら読んで大変感動した「岳」の作者である石塚さんの作品だったため迷う事なく一気借りして読んでみたが、三連休を彩る期待を裏切らぬ出来だった!

音楽漫画ってジャンルは実際に音色を出せないので、演奏されている「音」をどう漫画の中で表現するかが最大の課題と言っても過言ではないと思うのですが、この作品から伝わる迫力はなかなかのもの。

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音こそ聞こえないが、聞くキャラ達の衝撃は伝わってくるし、背景を描いて後の演奏にはそこに大きな感動も付随する。正しく心震えるというやつで、この手の漫画で泣きそうになったのは初めてかもしれない。

悪いがここらへんの表現は完全にBECKを越えていると思う。

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 (まあハロルド作品は雰囲気漫画だからそういう場所で勝負してないんだがw)

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ピアノの森なんかも、今にもその澄みわたる音色が聞こえそうなほどの凄みを当初は感じたんだけどな~…

しかしこれらは楽器やジャンルの違いもあるかもしれない。ジャズという題材の持つ迫力がそっくりそのまま漫画で表現できてしまっているからこそ本作は名作なんだろう。

恐らくはこの作品、映画化されたりするんだろうが、その一番重要な音の問題をどう表現するのか…

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どうか日々ロックのようにならない事を願うばかりw 

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2016年6月19日 (日)

6/19  考えるだけの人

ついに重い腰を上げガルパンのアニメを視聴してみたのだが…

 (ん~…)

ファンの方は怒るかもしれないんだけど、どうしてこのアニメがあそこまで人気になったのか、見終えてからずっと考えてるんだけどよくわからない。

対比として語られるまどマギなんかはまあエヴァ的な視聴者が勝手に推測して楽しめる要素があったと思うんだけど、このガルパンにはそこらへんのストーリーの深みがまるで感じられず… 

 (なんでこんな寄せ集めみたいなチームが戦術だけで勝っちゃうんだよ^^;)

競合校の競合校たる所以がほとんど感じられないまま、ご都合主義と言われてもおかしくないぐらい呆気なく物語は終了してしまった(ように見えた)。つまるところこのアニメはキャラ萌えが全てなのだろうか?…いや、そこまででもない気がする。秋山殿がかわいいって話はよく聞くけど、かろうじてそれだけは同意できたが… 

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ちなみに僕は会長の側近眼鏡ちゃん派。この人のメガネって片方しかレンズが無いっぽいのですが、作中ではそういう様々な説明が一切省かれている。…だけでなく、そういった細かな部分だけに飽き足らず、一緒に闘う部員の事ですらほとんど触れられないままで… 敢えてそうしているのか尺が足りないからなのか…

 (それにしては総集編が二話もあったな^^;)

ある意味でこれこそが本当の意味での「主人公目線」でのストーリー展開なのかもしれない。

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そういう細かな設定に対する議論や戦車に対する造詣の深さ…

 (即ち『マニアックさ』がウケた要因なのか?)

しかし世に戦車に対するマニアックさがそこまで受けるとも思えんしなー。女の子が戦車を熱く語ると言う点も、確かに斬新だけど過去に似たような作品は結構あった。対象が戦車じゃないだけで「けいおん!」だって似たようなものだろう。スポ根要素も多少あったかもしれないが…

 (そこにメカ要素が加わっただけでここまで盛り上がるかね…?)

その他の要素として声優とかあるのかな?僕はそっちには疎いのだけど、あとは作画というか、アニメーションに力を入れてるとは思うがまさかそれだけって事もないしなぁ。 

本当、このアニメって一体どうやって火が付いたんだろうか。

 (超大好評という噂の映画を見たら評価が変わるのかね('A`)?)

実際面白かったのは認めるが、ここまでの人気の理由は僕にはちょっと理解できなかったな。とりあえず映画見てみるか。

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 3/4それから ほんまりう :発行元 フライング東上

こっちはすごく良かった。

絶版漫画を有志が自費出版で販売すると言う手法を取っているため上下巻で2500円というなかなかのお値段だが、その価値は十分あると思う。前作「3/4」含め麻雀漫画好きなら手元に置いておきたい一作。

ノーマーク爆牌党やむこうぶち、麻雀放浪記classicに根こそぎフランケン、それからはっぽうやぶれにさだめだ等、麻雀漫画の名作は挙げたらキリがないけれど、この「3/4」シリーズはそれらに勝るとも劣らない殿堂入りレベルの名作だと断言できる。

前作もそうだったが、麻雀漫画でここまで深い物語を作り出せるんだなーと終始感動しきりだった。闘牌のレベルも劇画としては文句の付けようがない展開だし、何より登場人物達の心の動きにいちいち同調できる点が素晴らしい。計算されつくした話の流れは快感さえ覚える。

と絶賛したところで、麻雀をやらない人からしたらやはり僕がガルパンに抱いた感想と同じように、麻雀ばっかでストーリー性が全然無い…とか言うのだろう。

 (そういう事なんだろうな)

結局売れるかどうかは運の部分もあるのだろうが、前提として興味を抱けるか否かが重要なんだろう。その点ガルパンは「萌え」「メカニック」「戦車ヲタ」「スポ根」「声優」「アニメーション」と幅広い層を全て高レベルでカバーしている。普段アニメを見ない層まで取り込む事が出来たからこその大成功だったのかもしれない。

なんて、今さらガルパンが売れた理由を知ってどうしようというのだろう^^;考えたって答えは出ないが、常にこういう事をウダウダ考えてしまうのはいい事なのか悪い事なのか。

 うみ 「~と思うのだがどうだろう?」
 娘 「知らないよ!」

…大体めんどくさいって言われるんだよな。

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2016年5月 4日 (水)

5/4  名作よ永遠に

最近あまりにもハマりすぎてるため、WEB漫画アプリというものを入れて退屈しのぎに読んでいたのだが…

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 「からかい上手の高木さん」

という漫画が胸キュンでござる(゚∀゚)

僕が取ったアプリが「マンガワン」というものだったのだけど、そこでたまたま無料で読めたので見てたらハマってしまった。

少し前からグルメ系漫画と共に、思春期のモヤモヤに焦点を当てた「思春期系漫画?」とでも言えばいいのか、そんな学生時代の淡い恋だの青春だのを描いた漫画がグッと増えた気がするが、これはその中でも頭一つ抜けていると思う…と言うほど思春期系漫画は見てないっけ。

けど、読んでて他より凄いニヤニヤできる。ドキっとする。それらを狙って書いてるんだろうから、即ちこのジャンルにおける素晴らしい漫画という証明にはならないだろうか。

この「からかい上手の~」は基本一話完結のショートコメディ方式で、安易に意味のない?四コマに逃げていない点も評価すべきだろう。何よりヒロインの高木さんが程よく可愛いのがいい。

これは恐らく、自分の学生時代にこんな感じの子いたっけなぁ~ぐらいのレベルに敢えて抑えてるんだろう。ドンピシャだ。俺の周りにもいたよ、こんな子。一瞬だけこの漫画みたいな時期があったよ(俺の勘違いじゃなければという注釈付きで)!

そういう実体験、甘酸っぱい時代を想起させる素晴らしい漫画。単行本は現在三巻まで出ているみたいだけど、五月の半ばぐらいまでならマンガワンのアプリで無料で読めるから是非どーぞ。

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それから有名?な「ダンジョン飯」というのも読んでみた。

ぶっちゃけるとこの本は話題が先行しすぎてて嫌気がしたというか、最近「この漫画がすごい」に出る本には大体良い感情を抱けなくなってしまっている自分がいる。これは漫画だけじゃなくて小説や音楽なんかにも言えるんだけど、単に僕が天邪鬼というわけではなく似たような感情を持っている人も多いのではないだろうか?最たるものが恵方巻きやハロウィーンだ。

とにかく「ヤツら」の作り出した流行に飛びつきたくない病とでも言おうかw

てなわけで、この漫画に罪はないのにも関わらず敬遠してた節があったのだが…オススメコーナーから見かけなくなった途端に読んでみようという気になるのだから不思議なものだ。押し売りは逆効果ってののいい例…なのかね。

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 (あっ、これ面白い)

試しに一巻だけ借りて読んでみたけどすぐさま2巻を借りに行ってしまった。発想が面白いね。架空の…しかし日本に置けるSFファンタジーの世界の共通認識を題材にしたグルメ…漫画なのだろうかw?

スライムや人食い植物など、ダンジョンを探検しながらそこで捕獲したモンスターを調理するという発想。恐らくは「ドラクエあるある」みたいなネタが豊富なんだろう。僕はドラクエやファイナルファンタジーみたいなRPGをやった事がないのだが、そういうのをプレイした事がある人ならより一層楽しめるんだろうな。

知らないモンスターばかりだけど楽しめた。単純に漫画としての出来も良いし、エルフの娘がかわいいしまだ読んだ事が無い人、「ヤツら」の作り出した流行に飛びつきたくない病の人には特にオススメしたいです。

最期に…

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 ~マジャン~

長年麻雀劇画好きの間で幻の名作と呼ばれてたとか何とか…?そんな噂の大作が「漫画図書館Z」というサイトでつい最近全巻読めるようになったらしい。

僕はこの漫画も漫画図書館Zというサイトも知らなかったのだけど、某スレにて熱心に布教してるヤツがいて(感謝!)、牙狼でハマり過ぎてたので試しに読んでみたら…これは凄いぞ。面白い!(正し麻雀好きに限る)!そしてヒロインがかわいい(こればっかやなw)!

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本作は土着信仰+変則麻雀という、ひぐらしの鳴く頃にを髣髴とさせる世界観の中での王道麻雀漫画。村人のイカれっぷりが素晴らしい。そして本家である近代麻雀に掲載されてる作品に見劣りしないっつーか、全然こっちの方が麻雀をちゃんとしてるぐらいw 

普通に一般誌に載っててもおかしくないクオリティ&ボリューム。なんでも本作は全11巻のうち2巻までしか発売されておらず、続きがずっと読めない状態だったとか?

「漫画図書館Z」というサイトはこのように「絶版=出版社との契約が終了して取り扱いが無い」本を無料でUPし、そこに貼る広告料を全て作者に還元する仕組みを取っているらしく作者も読者もWIN-WINな関係を築ける事を目的としたサイトらしい。

おかげでこうした名作が再び日の目を浴びる事となったのだが、とても素晴らしい試みじゃないか!

ついでに言うと、名作「3/4」という麻雀漫画に続編があって…それを麻雀漫画マニアの方が自費出版で世に送り出してくれたなんて記事も最近見つけた。さすがに自費出版だけあって上下巻セットで2500円と少々お高いが… その労力に感謝して買ってもいいかなって思える。前作となってる「3/4」という漫画が相当面白いからこそ余計にそう思える。

こういう風に日の目を浴びなかった名作が世に送り出される風潮はいいね。この流れを絶やさないためにも、直接的に何も出来ないのであれば、せめて購買する事で応援したい。

僕は今の所紙信者ではあるのだが、電子書籍化が進めば今よりもっと多くの作品を後世に残せるんだなーと思うと、それも案外捨てたもんじゃない。昔読んだエロ本とかも出来たら… 最近エヴァの「失楽園」を読んで、当時の思い出が蘇って不覚にも勃・・・オジサン感動しちゃったよ。

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2016年3月24日 (木)

3/24  マニア→オタクの次はおこだわり?

これまで何度か触れてきたが、伊藤計劃という作家の小説がとても面白く僕は好んで読んできた。

この人はSFという分野で華を咲かせた人なのだけど、僕は今までちゃんとしたSF小説というのはJPホーガンの「星を継ぐもの」から続くいわゆる「巨人たちの星」シリーズしか読んだ事がないので、残念ながら他と比べる事が出来ない。

「星を継ぐもの」は見ていてとてもワクワクする感じで、先が気になって気になって止められない。これこそがSFの魅力なのかと感動したものだが、この伊藤計劃という作家はSFってもっと堅っ苦しいものだと思っていた僕の概念を打ち崩してくれた。

デビュー作の「虐殺器官」、そして設定を引用しつつさらに未来を描いた「ハーモニー」。伊藤計劃さんの中ではこれに続く三部構成となるはずだった作品を書き終える事が出来ないままガンで急逝してしまったが、友人であり同ジャンルで名を馳せていた円城塔という作家がプロット(設定集)を引き継ぎ、合作として「屍者の帝国」という最終章となる作品を書き上げている。

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先日、それを読み終えた。

感想は… 

 (UMMMMMMMM…)

決して円城先生を貶めるわけではないが、人が変わるとやはりというか全くの別物なんだな、と。所々でこれまでの二作品でテーマとされてきた、物語の核となり得る死生感のようなものは見られるものの…う~ん。

正直、読むのに疲れた。骨が折れた。普通このぐらいの単行本だと風呂で毎日一時間、一週間ちょこちょこ読み進めてれば終わってしまうというのに・・・これはなんと四週間もかかってしまった。なんかいちいち話が難解すぎるというか、物語に入っていけなくていっつも寝落ちしてしまうのだ。そうして寝落ちした後読み直そうにも、まるでそれまでの展開が頭に入って無い事に気付く。一つに登場人物の名前がカラマーゾフだのヴァン・ヘルシングだの、ワトソン…ジョン・ワトソンだの、有名小説の登場人物達の名前を拝借している部分にもあるかもしれない。読者サービスのつもりなのかもしれないが、なんていうか…そういうのは望んでなかった。

無論僕の頭の問題かもしれないし、しかし先の二作品ではこんな事はなかった。むしろ読みすぎてのぼせるぐらい物語に入り込んでいけたというのに…これは物語の難解さというのもあるが、文章のリズムのような部分も大きい気がする。

楽しみにしていた作品だけに正直ガッカリである。読み終えた今も大して何が伝えたかったのかよくわからない。次に読んでもわかる気がしない。これが難なく頭に入っていった人に会ってみたいぐらいだ。

ちょっと前に白川道先生が亡くなった事により「病葉流れて」シリーズがもう読めない事を嘆いたものだが、シリーズものを他者が引き継ぐ事によってこうなるのであれば、いっそ続かない方がマシだと思ってしまう。

多分、良すぎても何かしら文句を言うだろうし駄目なら駄目でこうなる。死者はどうしたって美化される。それを引き継ごうというのだから、ありがたいが担い手にとってはハードルが高すぎる作業だろう。思い出は思い出のままが一番なのかもしれない。

…と、愚痴ばかりじゃアレなので一度円城塔さんの別の作品を読んでみないとなぁ。


グルリと変わって今度は漫画。

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 『その「おこだわり」、俺にもくれよ』 清野とおる

以前、ラジオでこの作品のタイトルを耳にして気になっていたのだが、レンタルコミック屋にあったので借りてみた。そのラジオのDJはマンガ好きらしくよく批評をしているのだけど、なんかすごいニワカっぽいので毎回ニヤニヤしながら聞いていて、その人が確かこれを薦めていた気がする。

 (どれどれ、どんなもんかね)

…という、嫌らしさ全開の動機で借りたわけだ。

 (この絵、どっかで見たような気がするけど思い出せないなぁ)

どこだろ。ホラー漫画っぽいけど、いや、ファミ通に吉田戦車と一緒に載ってたっけか?作者の名前に覚えはないけど、絵には何と無く覚えがあるが…思い出せない。

 「とりあえず読んでみ。最高にナウい漫画らしいぞ」
 「えー('A`)」

例によって妻に先に読ませてみる。毒見役というか、世間一般の目として貴重な意見をくれる。前まで魚君の役目だったが、妻も妻でなかなか良い一般感を持っているのだ。さあ、その感想俺におくれよ!

 「絵が無理」
 「だろうな」

…そのコメント、やっぱり以前魚君に何かの漫画を見せた時同様の事を言ってたっけなw感性が似通ってるのだろうか?そして俺はそういう相手に惹かれるのだろうか^^;

それはさておき、この漫画は妻いわく絵とテンションがウザすぎて一話読んだら後は読む気がしなかったそうな。

 (絵はともかく、テンションかぁ・・・)

謎に満ちた感想に若干楽しみを覚えるが、読んでみよう。

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 (なるほど、確かにウザいw)

この漫画はタイトルから想像つくように、その人が持っている「こだわり」を取材していくルポ漫画。ハッキリ言ってこんなの題材思いついた時点で勝ちだ。面白くないわけがないが…

 (ツッコミがちょっとウザいが、段々クセになってきたぞw)

絵は…まあ、駄目な人もいるかもなって感じだが、僕は好きだ。

内容もやはりというかちゃんと面白いし、一話に一人ペースで「おこだわり人」が登場するわけだが、白湯にこだわる人、内ポケット依存性の人など…ありそうでなかった漫画。すごく読み応えがある。

中でも感動してしまったのがこの人。

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「帰宅」にこだわる人。

駅から家までの15分ほどをいかに楽しくスリリングに過ごすか…という観点にこだわる人なのだが、「1度も通った事のないルートを通る」や「大声で歌いながら人と会わないスリルを楽しむ」、それから「前を歩く人と脳内マラソン大会」をするなど、誰もが一度は考えそうな事だけに飽き足らず…

 「改札口からドアまでの歩数を前日と合わせる」 
 →半年ぐらいかかって達成したらしいw

 『朝、出掛けに鍵をそこらの草むらに隠して行き、帰りに鍵がそこにあるかどうかをドキドキしながら帰宅する』 
 →合鍵は持たないw

など、「さすがはおこだわり人を名乗るだけある!」という発想の数々に感動してしまった。なるほど、そこまでは普通は出来ない!というネタがちゃんとあるんだなぁ。

 (俺にはそういうのあるのかな?)

考えてみるも、取材されてしっかりと自称できる「おこだわり」というのはほとんどの人が無いだろう。自覚できるって時点で既になかなかのものだが、自分には今の所そこまでのものは無さそうだ。そういう意味でも、他人のそういう話を聞くのは面白い。

よく本やドラマで「これを見て何が得られるんだ?」みたいな感想を持つ人がいると思うが、この本に限って言えば『人生を楽しく過ごすコツ』みたいなものが得られるんじゃないかと思う。こだわりとはその人だけの楽しみみたいな部分が確かにあって、そういうのを日ごろから様々な場所に持っていられたらきっと人生はもっと楽しい。

 「これすげー面白いぜ?ちゃんと読んでみ」
 「えー('A`)」

読んだ上で妻に再度薦めてみたが反応はイマイチだ。こういう時絵って本当大事だなぁとつくづく思う。

なんでも今度、この本を元にした「そのおこだわり、私にもくれよ!」というドラマが始まるそうだがそっちなら見るのだろうか?

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孤独のグルメも最初漫画で読ませたけど全然で、後に松重さん主演のドラマ版が始まるや否や大ハマリしてたしなぁ。

 (漫画が受け入れられなくて、ドラマでヒットするとちょっとモヤモヤするぜ)

なんて、これも一つのこだわりなんだろうかね。ドラマは地雷臭がするけど、漫画はオススメです。

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2016年3月 8日 (火)

3/8  サブカルホイホイ

(年齢的に)あまり大きな声では言えないが、最近少年ジャンプを立ち読みしてて噴き出してしまった漫画があった。

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僕が噴き出した回の画像(さすがに後日漫画喫茶で撮ってきました)だけど、これだけじゃわからんよな。

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『佐門君はサモナー』というタイトルの漫画である。

…いや、何も言わんでくれ。僕も初めはタイトルからしてコッテコテやなと思い読み飛ばしてたんだけど、いつだか20時間耐久麻雀をやってた際に、四人でサンマ(三人麻雀)という形式を取っていたため抜け番の際に暇で暇で、いつもは読み飛ばすこれもパラパラ読んでたら軽快なノリのギャグで思ってたのと違い、以後読むようになったのだが…これが中々どうして面白い。

この歳でジャンプの作品にキャッキャウフフするのもどうかと思うんだけど…いや、みんな言わないだけで結構読んでるんだろう?僕は未だにジャンプ・マガジン・ヤンジャン・ヤンマガ・スピリッツ・ゴラク・近代麻雀辺りは欠かさず読んでいるぜ。と言っても以前から続く漫画を惰性で読んでる面も多く、さすがに新連載まではついていけないので読み飛ばす漫画の数は昔に比べたら格段に増えたけど…そんなわけで、新連載などはこういう事でもないと中々レギュラーに加えられない。

これらの週刊誌は二週間にいっぺんぐらい漫画喫茶に篭って六時間パックで読んでいるんだけど、もはや「趣味」と言っても差し支えない恒例行事になりつつある。単行本なんかは週末にレンタルコミックで借りてきて読んでたりするが、一体いつまで読むのだろうな。

どっこい魚君なんかは未だにジャンプマガジンを欠かさず毎週買ってるってんだから頭が下がる。こと漫画選びのセンスに関しては負ける気がしないけど、漫画に対する姿勢はあの魚には勝てない。

さて、そんな自称漫画センスバリバリの僕が最近読んだ本…

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 “死にたくなるしょうもない日々が死にたくなるくらいしょうもなくて死ぬほど死にたくない日々” 阿部共実

この人の漫画って、多分「空が灰色だから」が有名だと思う…というか、僕も最近まで読んだ事がなくて、ネット上でたまに貼られるのを何度か見ていた程度。

ただ、その貼られる内容が何と言うか… すごい。まとめスレも何個かあるので興味を持った方はまずはそこから見てほしい。胸がモヤモヤするというか、欝になるというか、アスペの人の頭の中ってこんな感じなのかなっていう常人には理解しがたい内容が多く、そのくせ人の心の内側を抉るような深いテーマが毎回あってものすごく読後感が「良くない」w

けど、それだけ考えさせられる内容って事でもある。誰もが思春期に一度は頭に浮かべた事のあるような些細な疑問を真面目に考え葛藤する人達の物語。理論的に中二病を解説しようとしている漫画、という風に思える。

今回の「死にたくなるしょうもない日々が~ 」はもう少し明るい話が多いんだけど、気になって後日「空が灰色だから」を借りてきて読んだら何とも言えない気持ちになった。狙ってこれを書いているのか、天然でこれを書いているのか…後者なら心配だがさすがにそんな事はないだろうw

こういうのを書ける人って本当に貴重だと思うから今後も応援したい。

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あ、ちょっと前に「ちーちゃんはちょっと足りない」って単行本が出ててこちらも読んだのだけど、こっちはさらにライトな感じで…けどちゃんと深いテーマがある。先にこっちを見るといいかも。一般に受け入れられるラインで良い内容であった。

これらの作品をまだ見た事のない人は是非一度読んで見て欲しいが、ただ…他人がこれを薦めているのを見たら「けっ、漫画通気取りめ」と思ってしまいそうな感じもある諸刃の剣w

なんて言うか、「こんな難解な漫画が好きっていう自分わかってるぜー感」満載?みたいな。

いや、実際に面白いと思うんだけど、これを面白いと思うのは危険だなって感情…という説明が既に漫画通気取りってか。ほらな、何を言ってもドツボにはまるぜ。危険な漫画だ。

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2015年11月 9日 (月)

11/9  狂気の沙汰ほど面白い

久々に雀荘に行った。待ち席に近代麻雀が置いてある。最近はこれを置いてないコンビニも増えてきて、漫画喫茶か雀荘でしか読めない事も多いので嬉しい限りだ。

昔は近代麻雀オリジナル・近代麻雀ゴールドと内容の全くない漫画を掲載しまくって栄華を極めた時代もあったというのにな… 

 (いや、適当な漫画だらけだったからこうなっちゃったのかw)

相変わらず値段に釣り合わない雑誌であるが、それでも唯一の麻雀雑誌ということもあってかいつまで経っても離れられない。

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さて、最近話題(?)のこの漫画。金八とインパチ(麻雀用語)を掛けてる時点で既にアレだが、登場人物が毎回色んな漫画のパロディで大変楽しい。

過去にAKIRAの鉄雄が出た時思わず噴いてしまったと書いた事もあるが、他にもゴルゴやらデスノートのライト、釣りキチ三平やクッキングパパ、それからムスカに幽白の戸愚呂まで… あまりにもやりたい放題で見てるこっちがハラハラするぐらいだ。

しかも、単なるちょい役で出演するような腰の引けたパロなんかじゃなく、対戦相手としてキッチリ役目が与えられており…さらに漫画の流れに沿って「恐ろしいぐらい自然に」登場している点が驚きである。

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あの名セリフがここまで馴染むとは!!

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マスター・チーポン。某漫画家のセリフを借りるのであれば、思い付いた瞬間勝ったって思ったろうなw

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元ネタと麻雀を知ってる人なら噴かないハズがない数々のパロは圧巻の一言だ。

 (これが同人誌でなく、普通の商業誌で掲載されてるんだから恐ろしいゼ…)

さすがはド底辺のギャンブル系雑誌といったところか(褒め言葉ですよ)。この緩さが許された時代の数少ない生き残り。思えば鷲津麻雀が未だに続いているのも何かの暗喩のようではないか。この雑誌もアカギ同様どこかで時間軸がズレてるんじゃなかろうか?

まあそれはそれとして、一八先生では毎回「次は誰がパロられるんだろう?」と楽しみに見ているのだが、

 「ぶははははwwwwww」

この日は雀荘で盛大に噴いてしまった。

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ついこないだも触れたばかり。まさかの「孤独のグルメ」を使ってきたのである。

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ちなみにこの漫画、異様なぐらい元ネタに絵柄を似せてくる。トレースしてんのか?ってぐらい。いや、さすがにそこまでやらんと思うが凄まじい再現力である。

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特筆すべき点はもう一つある!

それはこの漫画がパロ元の作品の世界観を『全く崩さず』、非常に原作に忠実に麻雀を絡めてくる点だ。

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画像は孤独のグルメおなじみの「メニュー解説」。ある意味でこの漫画の「味」のような部分でもあるが、そういうのは勿論パロる。

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これを見て噴かない人はいないだろうw

 <筒子:団子に似ている>

とか無理矢理グルメっぽいコメントを織り混ぜたり本当に芸が細かい。

そしてディティールにこだわりつつも、漫画の内容はしっかりと原作ファンが喜ぶ場面をふんだんに使っていて…

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これが次に張る画像の元ネタなのだが、留学生のバイトが店主にパワハラ紛いの説教をされている孤独のグルメ屈指の有名な回の一コマ。

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 (ぶははははhwhwwwwww)

しっかり漫画に絡めているだけじゃなく、セリフ回しも超一流。これだけで笑える。もはやパロというか原作リスペクトすら感じられるレベルである。ここらへんの徹底ぶりがこの漫画をパクりと言わずパロと呼ばせる所以であろう。見ているこっちが不快になる事は決してない。これはパロ物として非常に重要な点だと思う。

毎回、こんな感じでちゃんと原作に合わせて描いて来るので相当読み込んでるんだろうなとも容易に想像がつく。

ちなみに原作ではこの後、食事をする前でネチネチ説教を続ける店主に嫌気が差した五郎が怒って一言申して店を去るのだが…

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近代麻雀に載るとこうなる。

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 「ぶあははははhwwwwww」

笑いすぎて店員が引いていたが、それぐらい笑ってしまった。

この後有名なアームロックのシーンを入れて原作ファンを納得させた後、さらにこの漫画オリジナルの様式美とも言えるオチまで用意してるってんだから素晴らしいよ。とりあえず麻雀を知ってて孤独のグルメが好きな人は一度読んで見る事をオススメしたい。16日に最新号が出るまではコンビニや漫画喫茶に置いてあると思います。

 (…そうだ!)

帰り道、妻が孤独のグルメの大ファンなので、是非このパロを見せたいと思い近代麻雀を買って行こうと手に取った。

 (570円…高えよ)

僕はそっと雑誌を戻した。面白いけど買うには高い。後日妻に見せる機会があったのだが、チンプンカンプンだったと言われて買わなくてよかったと心から思ったぐらいだ。

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2015年9月 1日 (火)

9/1  テンションサゲ太郎

ついに念願叶って妻に「寄生獣」を読ませる事に成功した。妻は基本「グルメ系」や「日常エッセイ系」の漫画しか読まないのだが、暇すぎて読む事にしたようだ。

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この作品は漫画通などの中では真っ先にオススメとして挙げられる事も多い名作の部類。メッセージ性の強さもさる事ながら、変な引き延ばしなどもなく伝えたい事を濃縮して綺麗にまとめあげられた点も大きい。

最近では映画にもなったそうで(評判はあまり良くないようだが、邦画作品の原作レイプはいつもの事なので別物と思おうw)、僕としてもやはり何か人にオススメしろと言われたら…万人向けな答えのひとつとしてこの作品を挙げてしまいそうなぐらい面白いと思っている。今回何週目かわからないが改めて読んでみたが、何度読んでもグッと来るシーンが多くて…本当に良い作品だと思う。

 「どうよ?」
 「面白いかもしれないんだけど絵がちょっと…」
 「ふむ(´・ω・`)」

本作は人間の愛、存在、立場をテーマにしている部分でデビルマンと内容が似ているのだが、あっちはちょっと婦女子には薦めにくい部分もあるからね…それにしたって寄生獣だって絵で敬遠されてる部分はとても大きいと思うので勿体無い。魚君なんかもそうだったのだが、絵で作品を喰わず嫌いする人ってのはかなりの割合でいる。しかし、絵を含めての作品なわけでそれらにケチをつけても始まらないと思う。

絵柄は作品を読むきっかけにしても、作品を敬遠する理由にはしないでほしい。

 (こ、これはっ!!?)

さて、レンタルコミック屋で妻に寄生獣を借りてきた際に僕のアンテナに引っかかった一作がある。

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とんかつDJアゲ太郎。

これまた先ほどの絵の話に戻るのだが、人それぞれ生理的に受け付けない画風というものがあるように、見ただけでこれはッ!!と思えるような… 先ほどと矛盾しているようだが、絵だけで惹きこむ事が出来るのもまた漫画の味であると思う。

僕はこの手の「ポンチ絵」と揶揄されるぐらいヘタウマ的な絵がすごい好きで、例えば原克玄の「かばやし君」

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例えばサレンダー橋本の作品(まだ単行本出てないが、WEB漫画で見れるで。特に「新社会人よ、窓際を目指せ」というタイトルは傑作なので見てほしい)

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…と、まあ経験上からパッと表紙を…それからタイトルを見て僕のアンテナはビビビと来たわけだ。

 「これぜってーおもしれっぞ?」
 「そう」

妻が心底どうでもよさそうな顔をしているが、自信がある。

 (感じる・・・!!俺の漫画センスがこれは面白いと言っている!!!)

以前僕がすごい推した「ロボット残党兵」に関して、ついぞ今日までコメントは一件も寄せられていないが、僕は僕の漫画センスを信じたい!

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 (・・・・・・・・あれ?)

しかし、イザ読んでみると…なんか思ってたのと違う。

ギャグ漫画かと思えばそんな事もなく、ちょこっとシュール系ギャグは入っているけど基本マジメに(!?)DJをやっていて…

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 (あれれ??)

つまらなくはないんだけど、いや、嫌いじゃないんだけど…予想と全然違う事に戸惑いが隠せない。これは何だ?ギャグ漫画なのか?それにしちゃあまり突拍子もない事はしないのだが…

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時折無理矢理とんかつとDJを絡ませるぐらいしかギャグ要素がない…

 (…わからん。なんだこれ?何がしたいんだ??)

気になって検索をかけてみる。

すると思っていた以上にこの漫画は有名だった。恐らく僕が先ほどこのタイトルを挙げた際に「なんだ今さらw」と思った人がいるに違いないぐらいに…。

このマンガがすごい!にも紹介されてたし、何なら今度アニメ化の話もあるようだ。

 (ってゆーかジャンプのWEB漫画で連載してたのか!!)

アニメ化とかどっからそんな話になるんだと思ったが、なるほど。ジャンプがバックについてんならこの猛烈プッシュ感もわからんでもない('A`)

後日、家族でどっかのショッピングモールに出かけた際にヴィレッジバンガードというサブカル大好きマンが集うお店があって、入ってみたらこの漫画がかなり目立つ場所に置いてあった。妻はそれを見て「いかにもアンタが好きそうだもんね」と言う。そこに含みがあったかは定かではないが、僕は何だか恥ずかしくなった。

 (自分の目で見てビビビと来た漫画なのに><)

ご丁寧にもヴィレバンの紹介コメントには『ツウなら知ってるよね!』と書かれていて、これを見たクソガキがツウぶって「今はとんかつDJがオススメだな☆」と言ってる姿がありありと想像されて…

ちくしょう。なんなんだこの敗北感は。普通に面白いのによ。

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