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2008年4月28日 (月)

4/28  俺より下がいる限り

  「いやぁ、ホンダはよかったなぁ・・」

  「いやいや、スバルもね・・」

  「そうそう、そういえば日野がさぁ・・」


  (・・・・・ううむ)

どうも期間工という人種が集まると、他の「期間工を募集してる会社」の話で盛り上がる傾向が強いように思える。やれ自分が前にいた○○はどうだの、やれ○○はこうだの、そんな話題で休憩時間が過ぎていきます。

尤も、これは何も期間工だけに当てはまることじゃないのかもしれない。けれど如何せん、私は期間工以外就職経験(と、言っていいものか?)が無いためこうして狭い世間の中で話をさせて頂くしかないわけですが・・。

ともかく、同期入社したメンバーのほとんどがやはり期間工経験者で、結果上記のような会話が常に話題の中心だったわけなのです。

しかし、ある時期から話題の中心が別のものに変化していきました。

  「やあ、うみ君。魚君はまだ生きてるかい?」

  「明日死ぬって言ってましたよ」

  「え?彼まだ逃げてないの?彼、昨日荷物まとめるからダン
   ボール貸して下さいって言ってたぞw」

  「「ぶわっはっは!!」」

そう、いつからだろうか・・・。一番キツイ部署に入れられた魚君をみんなで観察し、その疲弊具合を楽しむという風潮が我々同期入社組の間で出来上がっていたのだ。

俺もそうだが、果たして期間工になると心が腐ってしまうのだろうか?そんな疑問を胸に抱えつつ、今日も俺は魚君を見て明日への英気を養うのだ。

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2008年4月19日 (土)

4/19  堕ちた先

気がつけば・・・・・・ 
オレは地の獄・・・・・・!

地中の地の底・・・・・・

亡者巣食う強制労働施設にいたっ・・・・・・・・・!


  「・・・はぁはぁ(><;)」

働くっ・・・・・・!働き続けなければならないっ・・・・・・!
この地の底で四ヶ月っ・・・・・・!

地下に蠢くミミズか何かわからぬ虫けらのように・・・・・・
この地中で四ヶ月っ・・・

  ・・・・悪夢だ。

  ・・・・これが悪夢でなくてなんだっ!!


・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・
・・・・

・・・・・ガバッ!!

  (ふぅ・・夢・・・・・
    

    ・・・・・・じゃないか('A`)」

無駄に広い六畳半の畳部屋にて朝を迎えると決まって憂鬱になる。抜けない疲れに重い肩、ああ今日も労働が始まるのだ・・。

  (ううむ・・・金を稼ぐのがこんなに大変だったとは)

そうして、こんな毎日の中で私は自分が今までどれだけ優雅な暮らしをしていたか身を持って知るのだ。金の重みを知るのだ。

・・・いや、本当は知っていたはずだ。知っていたけどいつのまにか忘れていたのか、それとも麻痺していたのか。・・・どちらも同じようなものか。

まぁ前向きに捉えれば、ショック療法のような、そんな今のオレにはピッタリなリハビリのような気がしないでもないけれど。

  「・・・・・ε-(´o`;)はぁ」

そうそう、一緒に入社した魚君はなぜか経験者である私よりキツイ部署に収容されてしまったため、この一週間で廃人のようになってしまいました。腰と足を痛め、というか疲れが溜まり過ぎてるのだろうか?歩き方が人間のそれとは思えなくなっています(; ^ω^)。

そう、ここは地獄。ホンダなんて比では無い。

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2008年4月10日 (木)

4/10  脱・ニート宣言

いよいよ来週から地下行きっ!1050年地下行きっ・・・!
(地下=期間工。イメージが合うのでこれからそう呼ぶ)

そんなわけで、3年弱住んだ家ともお別れ。引越し作業に追われています。しかしあれだね、実家からココへ来るときはちょちょいのちょいで終わった作業も逆の事をやろうとなると比べ物にならない程の労力が必要となってくるものでして・・

  (おっ・・)

そんな中でも一際苦労したのが本。漫画に小説、単行本から雑誌まで様々な本が所狭しと我が家に散らばっているのだが、

  (うわぁ、あったなぁこんなの・・・懐かしい(・∀・) )

その量に、というよりは見つけるたびにこうして作業が中断してしまうため、その点に於いて苦労したというのが本当のところである。まあそうは言ってもやっぱり量もそれなりに凄いわけで、その中でも実家にいたときから貯めていたパチスロ必勝ガイドのバックナンバーが一際凄い事になっていた。MAXも合わせれば150冊近くあるだろうか?ポロリプロが花火の筐体と一緒に鉄棒で回っていた頃、あの頃の自分は今、こうしてる俺を想像できやしないだろう。。

思えば、ガイドのコラムを読むのが好きだった。解析なんぞどうでもよく、木村魚拓の文が好きで買っていた記憶さえある。元来、雑誌は好きだったけど「コラム」という部分に興味を持ったのはこの人のおかげだろう。けれど当時は好きなだけで、それ以上は何も思っていなかった。ここ数年の事だ、こういう仕事をしてみたいと思い始めたのは。

俺は期間工が終わったら雑誌関係の職に、出来たらライターとして書き手となる道を志してみたいと思っています。思っていて、行動に移せなかった今までを悔やむ事もあるが、幸いまだ遅くはないみたいだしとりあえず頑張ってみようと思います。駄目だったら雀荘(ry

と りあえず、期間工に行く間は一時的にネット環境が無くなるのでブログの更新が滞ると思います。寮の近くに漫画喫茶等あれば話は別ですが・・。まあ期間工自 体、そう長くやるつもりはないのでいずれにせよ数ヵ月後にはひょっこりとブログは再開されると思われますので思い出した頃に煽りに来てやってくださいな ( ^ω^)

もともと、「スロットで生活してる人が何を思い生きているか」みたいなのを客観的に見てみたいと思い始めたこのブログ。晩年 期に於いては単純に見てておもしろいものが書けるかどうかというのを試しながら書いてた節もありますが、コメントをくださった皆さんの反応を見て色々と勉 強になった部分は多いです。モチベーション等も含めて、そういう方々のおかげで今日までダラダラやってこれたと思っております。・・・・べ、別に感謝して るわけじゃないんだからねっ(*'A`*)!!

これから先、今まで遊んできたツケが重く圧し掛かってくるとは容易に想像できます。が、それすらをおもしろおかしくここに書けたら、それこそ今日までブログを書いてきた甲斐があるというもの。自分自身、それを楽しみにしております。

そう、これは終わりではない、始まりなのだ!

といわけで、ちょっくら地下に行ってくらぁ ('A`)ノシ マンドクセ・・

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2008年4月 8日 (火)

4/7  未来への投資

  「・・・会議とかすごいな」

  「ああ、俺らなんて口ばっかだってのになぁ」

   (・・・・・ん?)

明け方、卓割れし、閑散となった雀荘。トイレから戻ると店長と魚君、それにY君達の話し声が耳に入った。

  「どうした?会議って何だ?」

気になる単語があったので聞いてみる。

  「いやさ、○○さんいるじゃん?」

  「ああ」

  「あの人っち△△さんとかと5人ぐらいで毎月三万ずつくらい出し
   合って、そのお金で株とか色々やってお金増やしながら最終的
   に何かをやる計画立ててるらしいよ」

  「へぇ~」

○○さんや△△さん達とはこの店の常連さんでよく知っている人達だ。これは俗にいう○○ファンド、というようなモノになるのだろうか?興味をそそるじゃないの・・。

  「ちなみに今500くらい溜まってるらしい、その資産運用について
   毎月一回会議するんだってさ」

  「・・・・っ!!」

衝撃的であった。

こういう話はあるいは、漫画やネットでなら目にした事があるかもしれない。しかし、こんなにも身近な所でやってる人がいるとは・・・。そして何より、俺らと二つ三つしか歳が変わらない人々がこんなにも明確に未来を想像し、行動を起こしていたのだ。衝撃を受けるのも無理はない。

  (・・なるほど、だから『俺らは口ばっか』か・・ 確かにそうだなぁ)

そして、似たような思いは魚君にもY君にもあったのだろう。

  「俺らも月々いくらか出し合ってやらないか?」

必然、こういう流れになる。



・・・その話の前に、Y家の経済事情を聞いていなければきっとそういう流れになった筈なんだ(´;ω;`)

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2008年4月 1日 (火)

3/31  魚君の憂鬱 ~エピソード7~

先日、実家に帰ったときの事である。弟が私にこう言い放った。

 「魚君って人、どうしようもないクズだね」 と。

俺はそれを聞いて必死に弁解した。したのだが、同時に疑問に思った。俺としてはこの「魚君の憂鬱シリーズ」は憎めない馬鹿のしでかした面白い退職エピソードであったのだが、はたして世間はそうは見ないのだろうか?それとも俺の書き方が悪かったのだろうか?

もし後者だとしたら彼の名誉のために書いておくが、この物語は100%真実ではあるが、ネタになりそうな部分をピックアップして書いているため彼の突飛な・・悪く言えば、悪どい部分ばかりを書いているのは否めない。

だが、実際は書いてこそいないものの、彼はこの一連の退職騒動の間に一千万クラスの契約をもぎ取ってきていたり、新人ながら支部内での売り上げ率トップ(個々に課せられた予定売り上げ額に対して)という快挙を成し遂げていたりと・・ かなり出来る社員な一面も持ち合わせているのだ。

どうか彼を誤解しないでやって欲しい。

彼はただ、愛すべき馬鹿なだけだ。


 ~第7匹  そして伝説へ~

ある日の夕方、魚君から電話が入った。その声に力は無く、長年の付き合いだ、何かあったなという事は容易に想像できたのだが・・・

  「事故ッた」

そうポツリと言い放つ魚君のセリフは流石に予想外であった。が、その後に続く言葉に俺はさらに驚かされる事となる。

  「しかも数時間前に一度事故ったばっかだぜ?」

  「・・・え?それってつまり・・」

  「ああ、一日に二度事故ったって事だ」

  「/(^O^)\」

  

閏日に出した辞表は無事受理され、三月一杯を持って退社が決まった魚君。この頃になると、もはやタイトル通り「憂鬱」なんて事は一切なく、その顔からは雨上がりに広がる青空のような、そんな爽やかさすら感じられたような気がしないでもないような気がしないでも無かった。

だから必然、俺はこう思うわけだ。

  (・・・・・きぃぃぃ!つまらん、こんなのつまらん!)

見切り発車でブログまで書いたというのに、このままではただ単に「嘘をついて退職した男の話」になってしまう。俺はもっと、悩み、苦しみ、嘘に嘘を重ね良心の呵責に耐え切れなくなる魚君を見たかったのだ!!ハッピーエンドなんざ望んじゃいないんだ!!

しかし、現実なんてこんなものなのかもしれない。このまま何事も訪れずに三月三十一日を迎えるんだろうな、きっと・・・


・・・・・・そう思ってた矢先のこの事故である。不謹慎だが、俺は神の存在を感じずにはいられなかった。だってそうだろう、彼は会社を辞めるために『親父を交通事故にあわせた』のだ。それが今、現実となって我が身に降りかかったと思えばどんなに神秘的な事であろうか!まあ不幸中の幸いか、彼の父親のように大怪我を負う事は無かったらしいけれど。。

  「・・・一日に二度事故ってレジェンドだな」

  「ああ、マジ最悪だよ。さっき自分の社用車をバックしてる最中に
   電柱にぶち当てて後部座席大破したばっかでさ、仕方ないから
   先輩の社用車借してもらって営業行ってたんだけど、今度はそ
   れをぶつけちゃったんだもん。めっちゃ怒られるだろうなぁ('A`)」

  「二回目は車にぶつけた?」

  「ああ、でも超低速でコツンって当たっちゃっただけなんだ・・・
   お互いの車にほとんど傷ついてないくらいなんだぜ?」

  「ふむ」

  「でも、乗ってた人っちが最悪でさァ・・ 二人組の作業服着た
   おっちゃん達だったんだけど、ピンピンしてたから安心して
   たのに警察来たら急に

Sakana9


 










  とか言い出してよぉ・・・」

  「まァ常套手段だわな。」

  「なもんで、物損から人身に変わっちまいそうだよ・・」

余談だが、後日この二人には車の修理代として10万程取られたらしい。勿論、社用車故、保険が適用されるわけだが魚君も一部負担という事で数万円給料から天引きされるとか・・ 

  「一日に二度事故なんて前代未聞だよ!退職まであと数日
   だっていうのに・・ 頼むからおとなしくしててくれよ(´;ω;`)」

そして当然、帰ってからは所長にはこっぴどく叱られたそうだ。

因果応報、まさにその言葉に相応しい罰が彼に訪れたのかもしれない。願った形と違えど、これで俺の溜飲が下がったのは言うに及ばず、だ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・

・・

 ~エピローグ~

そんなこんだで、その事故の後は目立った事もなく時は過ぎ、気付けば今日は三月三十一日。魚君の最後の出勤日である。退職おめでとう!と一言、そう言ってやろうと電話をしてみたのは午後九時を回った頃だった・・

  「もしもし、退職祝いに・・・行きますか(・∀・) ?」 

       *雀荘に、という主語が抜けててもこれでお互いわかる

  「いや、まだ会社」

  「うをぉい!?最後の最後まで残業かよ」

  「ああ、今日は12時過ぎると思うよ」

  「すげぇな」

  「どんな会社かわかったろ?」

                          ~fin~

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